Day 1, 29th, July, 2002
Ediacaran Fossil 1
Trip to Flinders Ranges

巡検初日.アデレードに朝7時30分に集合.これから写真のバスに乗ってエディアカラ動物群が眠っているFlinders Ranges(フリンダーズ レンジ)と呼ばれる山脈へと向かう.
バスの後ろには荷物用のトレーラーをつける.道の激しいところに行くときははずしていく.
STOP 1, Pichi Richi Pass - Elatina Formation Rhythmite
最初のSTOP.いよいよ巡検が始まる.最初に見たのはProteozoicのEdiacaranという時代の少し前の時代(約6億年前?).ここには,Rhythmiteというリズミックなラミナが発達した地層が広がっている.
カンガルーの骨(現生)を発見.案内人のJimが説明してくれている.
最初に見たところ.Rhythmiteという非常にきれいなラミナの発達した岩石.
このラミナのサイクルを見ると,どうもラミナの幅が広いところと狭いところが周期的に繰り返している.
どうやら,潮汐を記録しているようだ.10mのコアを掘った研究によると,10mで60年分の潮汐のサイクルを記録しているようだ.
このラミナがかき乱されているところが無いことを見ると,この場所にはラミナをかき乱すような生物はいなかったようだ.
STOP 3 (STOP2は時間が無くなったのでとばした), Oraparinna Diapir -Sturtian Glacial Formation
STOP3. Tilliteという岩石.これは,泥岩(砂岩)の中に角レキ岩が入っていることを言う.通常海底にたまるレキは川によって長い距離運ばれて摩滅し,丸くなっているが,ここのレキは角張っている.しかも海底でたまった石なのに.これの意味するところは,氷河が大陸にあったときに,角張った石が取り込み,その氷河が海に流れて,途中で解けて取り込まれた石だけが海底に落ちてたまったと考えられている.つまり,この時代に氷がたくさんあり,それが溶け出したことを意味している.
当時のオーストレリアの位置を考えると,赤道に近く,通常であれば氷があったとは考えにくいのだが,当時の地球の気候は非常に寒冷化しており,地球全部が凍結していた(全休凍結,スノーボールアース)と考えられている.
(写真は,tilliteの拡大)
初日と2日目に宿泊したところ.Gum Creek Stationというところ.元は羊小屋!?.朝起きたら,-3℃.めちゃくちゃ寒かった.まさに大自然を体験した.
アドベンチャー・オーストラリア!!
Star kin the Australian sky 写真ではあんまりわからないかもしれないが,非常にきれいな星空が空一面に広がっていた.北半球では見られない南十字星なども観察できた.

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