古生物学を学べる大学−古生物の部屋

古生物学を学べる大学

「古生物学を専攻したいけど,どこで古生物学を学べるかわからない!」といった経験がありませんか.古生物学という学問は複合領域に属しています.そのため,どの学科に組み込まれるかは大学によって異なるのです.ということでリストにしてみました.

もしリストに漏れている場合,お手数ですが,こちらまでご連絡ください.

また人事異動などで古生物系教員がいなくなっている場合もありますので,受験生は必ず自分で調べ,教員とコンタクトをとるようにしてください.特に大学院受験においては,受験前に教員と相談し,受け入れてくれるかを確認しましょう.

ここに挙げた先生方の中には,助教の先生もおり,助教の先生は基本的に学生を受け持つことが制限されています.そのため,別の教授と連携して教育をうける必要があるので,そのような場合は特に事前相談が欠かせません.

※2006年後半ぐらいに古生物学会のホームページが格段に充実し,全国の古生物学を学べる学部や大学院のリストを見ることができます.そうすると,このページの存在意義が無くなるのですが,個別の研究室に関する状況を載せているのでまだ多少の意義があるのかなと思っています.ということで,今しばらくはこのページを残しておくことにします.

北海道・東北地方

北海道大学大学院理学院自然史科学専攻地球惑星システム講座

微化石を用いた環境復元や古脊椎動物研究が盛んに行われている.微化石・古環境分野に西先生と高嶋先生がおられる.

東北大学理学部地圏環境科学科地圏進化学コース

絶滅事変,微古生物学,古環境解析などを研究できる.題材は微化石,軟体動物(アンモナイト,二枚貝,巻貝),サンゴなど.特に海洋環境との関係を重視して研究を行っているように思う.

北海道教育大学岩見沢校理科教育

教員希望者向けであるが,卒論などでフィールドベースにした充実した指導を受けられる.

山形大学理学部地球環境学科

珪藻を用いた環境解析をしている.

関東地方

東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻理学部地球環境学科

私が卒業したところ.主として無脊椎動物を題材に進化古生物学的研究をしている.基本的に自分で研究を組み立てていける人におすすめ.テーマは各自で考えることができるが,その分すべてを自分でやらないとだめ.古生物系教員として棚部先生,大路先生,佐々木先生(博物館所属)がおられる.

東京大学大学院総合文化研究科広域システム科学系,教養学部広域科学科

生物大量絶滅事変の中でも最大のペルム紀/三畳紀境界を主な対象として原因解明を行っている.野外と室内をバランス良く組み合わせた研究ができると思われる.

東京学芸大学教育学部

自然科学系において微古生物学と古環境学(猪郷先生,高橋先生)および中生代無脊椎動物,脊椎動物学(松川先生)が学べる.教員希望者向けである.2007年にはフタバスズキリュウを記載した佐藤先生が赴任された.

早稲田大学教育学部理学科地球環境専修,大学院理工学研究科環境資源工学科

学部は教育学部だが,なぜか大学院では理工学研究科に移る.主として北海道の白亜系を研究しており,アンモナイトと層序学に強い.白亜紀の環境復元や層序に力を入れているようでだ.

筑波大学地球科学系 生物圏変遷科学分野(地史学・古生物学分野)および地圏変遷科学分野

2つの講座(分野)にそれぞれ3名以上古生物系の教員がある.軟体動物や棘皮動物から放散虫などの微化石,果ては生体分子(タンパク質やDNA)まで幅広く学ぶことができるだろう.

横浜国立大学教育人間学部自然環境講座地学教室

古生物系教員として間嶋先生,河潟先生,和仁先生がおります.私は現在間嶋研究室に所属して研究に勤しんでいます.間嶋研究室は厳しいですが,その分,間違いなく力はつきます.学生達の雰囲気も良く,おすすめできる研究室です.間嶋研究室のページはこちら

千葉大学理学部地球科学科地史古生物学研究室

フジツボの分子系統解析(山口先生)や生痕化石(小竹先生)が研究できます.フジツボは現生が中心かと思います.生痕化石は日本ではここと愛媛大学でしか学べない.

茨城大学理学部地球環境科学コース

堆積学と古生物学を組み合わせて層序学や堆積盆の変遷と古生物の応答などを研究している安藤先生がおられる.

神奈川大学理学部生物科学科 大学院理学研究科生物科学専攻

生物学科ではあるが,自然史・生態学コースに古生物系教員がいる.古生態学を髄まで堪能できるに違いない.

中部・東海地方

静岡大学理学部地球科学科および教育学部

若手古生物系教員が多く活気があるように思う.教官の数も多い.地球科学科では環境変動と生物応答,理論形態学,微古生物学,古生態学分野などと非常に幅が広い.教育学部の理科専修では軟体動物を題材にした研究ができるだろう.

名古屋大学大学院環境学研究科地球環境科学専攻生物圏進化学グループ

主として分子生物学的手法を利用して海洋無脊椎動物の系統解析などを行っている.教官の数も4名と多い.

信州大学理学部地質科学科

堆積学が主ではあるが,微古生物学も学べる.

愛知教育大学地学教室

どうやら古脊椎動物を研究できるらしいが,私は面識がないので詳細不明.

上越教育大学理科分野

第三紀〜第四紀の軟体動物化石の古生態や群集構造の変遷などについて(天野先生)研究できる.

金沢大学理学部地球学教室

介形虫を用いた古環境解析や進化の研究(神谷先生)や有孔虫などを用いた温暖期の地球環境変動の研究(長谷川先生)などができる.

新潟大学理学部地質科学科 大学院自然科学研究科

松岡先生を中心に放散虫を題材に層序から分子まで幅広い研究をやっておられる.アンモナイトも.

近畿地方

京都大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻

脊椎動物(ほ乳類や鳥類など)と軟体動物(アンモナイトなど)が研究できるようです.軟体動物研究ではフィールドベースの研究が多いように思います.

大阪市立大学理学部地球学科大学院理研究科生物地球系 地球史学研究室

放散虫と刺胞動物(サンゴなど)を専門とする教員2名がいる.主として古生代の微古生物学や礁形成プロセスの研究などを行っているようだ.

中国・四国地方

高知大学理学部自然史環境科学科地球史環境科学コース

進化古生態学研究室では海洋無脊椎動物を研究できる.微古生物学研究室もある.

愛媛大学理学部地球科学科

アンモナイトを利用した理論形態学や生痕化石を題材とした古生態学,微化石を利用した古環境解析などを学ぶことができる.

山口大学理学部地球科学分野

いくぶん堆積学よりであるように思われるが古生物学も学べるようである.

兵庫教育大学自然系コース

放散虫を扱った層序学などを学べると思われる.

島根大学総合理工学部地球環境資源学科

微古生物学を専門とする教員が数名いる.

広島大学大学院理学研究科地球惑星システム学専攻

ちょっと古生物ではないかもしれないが,微生物が関与して形成される炭酸塩岩などから環境情報を読み取る研究などをしている.

九州・沖縄地方

九州大学大学院理学部地球惑星科学科,理学府地球惑星科学専攻

地球進化史研究室,古環境学研究室,地球惑星博物学研究室にそれぞれ古生物系の教員がいる.主として環境と生物応答を研究しているように見受けられる.

熊本大学理学部,大学院自然科学研究科

有孔虫解析による環境変動や中生代軟体動物の研究が可能.また,サンゴなどの礁性石灰岩についての研究も可能である.

鹿児島大学理学部地球環境科学科

古脊椎動物を研究している仲谷先生がおられる.

福岡大学理学部地球圏科学科

微化石やサンゴ化石を用いた環境変動に関する研究などを行っている.