ロバート・ジェンキンズの研究

ロバート・ジェンキンズの研究

大テーマ1:化学合成生態系の進化

海底に湧く熱水やメタン冷湧水には奇妙な生物が群がっています.その多くは体の中に硫化水素などをエネルギーとする細菌を共生させ,その共生細菌から栄養をもらっています.ハオリムシ(チューブワーム)と呼ばれる動物に至っては,口や肛門すらありません.シロウリガイ(二枚貝)は,共生細菌を自分の卵を通して子供に引き継ぎます.なんともすごい生物たちです.

彼らは,熱水やメタン湧水と言った極限環境に,いつ,どのように進出し,どのような進化を遂げてきたのでしょうか.私は,化石と現生の両方を,古生物学以外のアプローチも取り入れながら研究しています.現在の私の1番大きな研究テーマです.

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解説:化学合成生態系とは何か?

研究イメージ

大テーマ2:メタン湧水における鉱物沈殿と化石の保存

メタン湧水環境では,海底下から上がってくる還元物質と海水から由来する酸化物質とが反応し合い,様々な鉱物が沈殿します.その化学反応には微生物が関わっていることが多いです.

私は,メタン湧水環境で,どのように,どのような鉱物が沈殿しているのかを研究しています.また,そのような鉱物沈殿が化石化にどのような影響を与えているのか調べています.

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大テーマ3:深海生態系や深海環境の調査

深海底は資源の宝庫です.次世代エネルギーと目されるメタンハイドレートやレアメタルを多く含む熱水鉱床などは,ほぼすべて深海底に分布しています.これらの資源開発に伴って深海生態系が擾乱されるでしょう.また,海底地震に伴って発生する乱泥流なども深海生態系を擾乱させます.ところが,そのような擾乱がどれほど深海生態系に影響を与えるのか,まだわかっていません.

私は,深海環境の変化が,深海生態系にどのような影響をもたらすのか,研究しています.特に現在取り組んでいるのは,2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)による,三陸沖の浅海底から深海底の底生生物群集への影響です.

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