東京都市大学 地学1 2009.10.15 第4回カンブリア紀の生物大爆発


第4回カンブリア紀の生物大爆発

今回の授業では約15億年前からの真核生物の誕生と6億年ほど前のエディアカラ生物群,そして,先カンブリア時代に地球を幾度かおそった超氷河期について講義しました.

配付資料

特にありませんでした

授業への要望,聞きたい話,質問

迷子石は氷河によって一日でどれくらい進んだのですか?

氷河の進むスピードと同じです.氷河の進むスピードは勾配や氷の厚さ,温度などに左右されますが,大きい場合で一日数mといったところでしょうか.

カンブリア紀の爆発と呼ばれていた時代には,最大でどれくらいの大きさの生物がいたのか?海ではなく陸上で生活していた生物がいたら,その中で二足歩行をしていた生物はいたのか?

うーーん.詳しくは知りませんが,数10cn程度の生物はカンブリア紀にもいました.それより大きいサイズとなると・・・知りません.もしかしたらもっと大きい生物がいたかもしれません.少し調べてみます.

もう一つの質問ですが,カンブリア紀には陸上に進出した大型生物がいた証拠は今のところ見つかっておりません.よって,二足歩行の生物もいなかったでしょうね.

カンブリア紀などに登場した生物達の名前などにどうして見つけた人の名前が入っているのといないのがあるのですか?

まず,生物の学名はリンネによる二名法に則って書かれます.また,学名の命名は動物の場合は「国際動物命名規約」にそって命名されます.二名法では,属+種小名を合わせて種名として,そのあとに命名した人の名前と命名年を書きます.つまり,命名した人(発見した人とは限らず,種の記載をし,学名を提唱した人)の名前は種名の最後に,命名した年号とともに書かれます.属名や種小名は,命名者が適当につけるわけです.このとき,お世話になった人や採集した人の名前をラテン語化してつけることがあります.そうでない場合もあるので,発見者の名前が入るときと入らないときがあるのです.学名については次回の授業で触れます.